久しぶりにローマの街を歩く。この時期のイタリアはもちろん暑さはピークに到達中でしたが、それでも街の風景はそのままで、ローマの夏の表情を堪能できました。
今回はレンタカーも借りず街の中心 "Navona" を拠点に、足で炎天下のローマ市内を歩き廻りました。
ローマを食べる
ローマでの食事も目的の一つ。
今回のお店選びのテーマは
- パスタに特徴のあるお店
- クラシック&トラディショナルなローマ料理
- パスタをフライパンに盛り付けるお店
- ローマでも魚介が楽しめるお店
- ローマでも他の地方の料理を取り入れたお店
などなど
ただこの暑い中カルボナーラはさすがに1皿で十分でした。。。
ところでパスタに関して言えば次のポイントが大事だと考えています。
- 素材自体の新鮮度およびそれを生かしているか
- 塩加減
- ソースとパスタがよくからんでいるか
- ソースの乳化度
- 味のバランス
- 麺のコシそして茹で加減など。
上記をできるだけクリアしていればクオリティーの高さおよび人気店につながってきます。
ただクオリティーの高い店と人気店は完全にはリンクしておらず、例えば最近の人気店の風潮ではそれに加え"目新しさ"も加えるお店が増えてきいるようで、若干の新しさは新鮮ですが中にはオリジナリティーを通り越し奇をてらいすぎるお店も。
今回訪れた店の一つでは、カルボナーラのベーコン(グアンチャーレ・ほほ肉の塩漬け)をコンガリと炒めるのではなく素揚げして触感をわざとクリスピーに仕上げるスタイルのものもありました。新鮮ではあるのですがオーソドックスなものを求めていた私たちには若干違和感を感じてしまいました。
また、今回はアルアルデンテを通り越してまだ粉上の部分の芯が残るものも経験したり、いい勉強になりました。
さて、下の写真のパスタは、カルボナーラに似た "Tonnarelli alla gricia" というパスタ。チーズとベーコンのパスタでLazio州ではおなじみの卵黄なしパスタ。"Carbonara" のように濃厚すぎず、またローマおなじみの "Cacio e pepe" のように単一過ぎないパスタ。
ペコリーノロマーノのうまみがパスタによく乗った1品。
あるトラットリアのワインメニュー。
よく見るとNoの文字が多く目に付き店員に聞くとその印は在庫がないワインとのこと。Noばかり。。。
夜9時前でも外は暑く、さっぱりしたものをということで、イタリアでは珍しいプーリア産Sauvignon種の白ワインをオーダー。
フランスロワールのSauvignonの酸味とは若干違いまろやかな酸味でとってもおいしくいただけました。
上の写真で紹介したパスタも同じお店でプリモの時点で既にかなりいい気分でセコンド(メイン)をオーダー。
この店のシニョーラお奨めのセコンドは牛フィレ肉のバローロ煮込みとのこと。
バローロを使用したリッチで濃厚なソースに柔らかで上品な牛フィレ肉のメニューでした。
ワインやこのメニューからローマ料理に限らずイタリア全土のテイストも取り入れているバリューの高いお店に旅の終盤にたどり着くことができました。
もちろんサルティンボッカもセージの風味がきいていておいしくいただけました。変に飾り付けない素朴な盛り付けもいい。
余談ですがローマのある食材店で見覚えのあるオリーブオイルを発見。弊社でも扱うトスカーナのノンフィルタータイプのオリーブオイル。値段は???